プラダ
1958年マリオ他界の後、娘のルイーザ、フラダが店を引き継ぎ、プラダは革製品を扱う伝統店として継続していたが、時代の変化により豪華な品は人々のライフスタイルにそぐわなくなり、倒産寸前にまで追いつめられていったのです。
そのプラダに復調の兆候が見え始めたのは、1978年にマリオの孫娘のミウッチャ・プラダがファミリー・ビジネスを引き継いでからで、ミウッチャはミラノ大学で政治学の博士号を取得し、学生運動に参加したこともある才能の持ち主であったが、ブランド経営に携わるためにデザインを専門に勉強したわけでないのです。
1913年マリオプラダとその兄弟が,ヨーロッパやアメリカを旅をして、皮革製品、銀器、クリスタルや貝殻でできたアクセサリーなど、質の高い革や外国の商品を集めて、ミラノに設立した店が始まりです。
しかしミウッチャは三代目としてブランドを引き継いでデザイナーに就任し、夫のベルテッリとともにブランド再建に力を入れ老舗の革製品店プラダの名を再び世に知らしめることになったのは鞄であったのです。
1920年代から30年代にヨーロッパの一部の貴族の間で起こったプラダ・ブームが、80年代から21世紀に突入した現在まで、ヨーロッパやアメリカや日本を巻き込みプラダ・ブームが再来しました。
ミウッチャ自身が過去を愛しているので容易に過去に流れていきやすいと語っているように、過去のものをデザインを取り入れていることにプラダのファッションの魅力があります。
プラダのファッションはどこか懐かしく可愛らしいという点で、誰でも手にとることのできるようなシンプルなデザインのなかに、たとえば毛皮や幾何学プリント、ミリタリー調のデザインが、がより洗練された形で表現されています。
そして1989年にはレディースのプレタポルテ、93年にはもうひとつのファーストライン、ミュウミュウを発表したのです。
プラダのファッションに見られるのは奇抜なものではなく、現在の流行を生きるファッションの伝統で、最先端の流行を身に付けてカッコイイ女になりたいと望みながらも、一方で可愛らしいものも捨てがたいという欲張りな女性たちの心をつかんで離さないのでしょう。
プラダは流行を作り出す最先端のブランドであると同時に、年齢や職業を問わずあらゆる女性たちの最も身近なブランドでもあり、またプラダのファッションの可愛らしさは、現代社会を生きる女性たちの等身大のおしゃれとして支持されているのです。
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